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2020年06月15日（月）

【映画の概要】

　「斬、」は、2018年に公開された日本映画。「野火」でメガホンを取った塚本晋也監督が初めて挑んだ歴史ドラマ。開国を迫られる幕末の日本を舞台にして、開国をするか否かで国中が二分する中、ひとりの浪士が、否応なく戦いに巻き込まれる中で、大きな苦悩を抱える姿を描く。出演は、「万引き家族」の池松壮亮、「ミックス。」の蒼井優の他、監督自身も出演している。

【映画のあらすじ】

　1603年に徳川家康が幕府を開いて以来、250年以上もの長きにわたって続いた江戸幕府。しかし、鎖国によって日本独自の文化を築いていたに日本も、1600年代半ばになると、ペリーの来航を始め、周囲の列の強国によって開国を迫られ、開国をするか否かで、国内は二分されていた。

　一方、江戸末期には、経済的に苦しい藩も少なからずあり、満足な報酬を得られず、困窮して藩を離れ、浪人となる武士も少なくなかった。そして、江戸近郊にある農村に身を寄せる若き浪人の都筑杢之進（池松壮亮）も、そんな浪人のひとりであった。

　彼は、身を寄せる家の農作業を手伝いながら、この家の息子である市助（前田隆成）に剣術を教え、日々を食つなぐ生活を送っていた。そんな彼は、身分の違いはあれど、この家の長女であるゆう（蒼井優）と想いを寄せ合っていた。

　そんなある日、杢之進が、いつものように市助に剣術を教えていたところ、澤村次郎左衛門というひとりの剣豪（塚本晋也）が、偶然、その場に通りかかった。

　そして、杢之進たちの姿を見た次郎左衛門は、杢之進の剣の腕を見込んで、一緒に江戸に向かい、新たな日本を築くために一緒に戦わないかとふたりに誘いかけるのだが…。